杉浦篤《無題》

角が取れて丸くなったり、折れていたり、半分くらいの大きさになっていたりする写真の数々。表面にはたくさんの傷がついて、白く剥げてしまっている箇所もあります。杉浦篤さんは、家族などが撮影した写真を大事に持ち歩いて、生活の中のいろいろな時に鑑賞します。ベッドの上や、クローゼット、箱の中など、なんども移動させ、また箱の中では下から上へかき混ぜるので、こんな風になっていくのだそうです。

atsushi sugiura
作品《無題》
写真、1997年~