鎌江一美

鎌江さんは、鎌江さんが思いを寄せるひと、<まさとさん>の像を作っています。その 40 センチくらいの像は、たくさんの粘土の粒が表面をびっしりと埋め尽くしていて、毛皮に覆われた小動物のように見えます。目や口が暗くくぼんでいるので少し不気味ではありますが、鎌江さんは、姿形ではなく、好きな人の柔らかで温かい雰囲気と存在感を表そうとしているのかもしれません。

kazumi kamae trim
作品《タキシードを着たまさとさん》
陶土、300×350×300 (mm)、2012年